植物栽培管理
種から育てる庭づくり
一年草も宿根草も種から育てると性質も特徴もよくわかります。公園内で種まきからポット上げ、植栽まで行うことで多くの花壇材料を確保でき、花壇設計しやすくなります。公園ガーデンスタッフや園芸ボランティアの人達と一緒に、園芸を難しく考えてしまいがちな初心者でも楽しく、何でも知ってるセミプロの人でも新しい発見があるように、基本を伝えながら植物栽培管理を行っています。
*フローラルガーデンよさみ(2012年4月〜2018年3月)と奥殿陣屋北欧風庭園(2019年4月〜現在まで)で実践
What is a meaning to grow a flower ?
花を育てている理由
よさみのイングリッシュガーデンを見た事がありますか?今年は春夏の一年草のほとんどを、園内栽培で育てました。春の花は秋に種を蒔き、冬に植込み、春に咲かせて、夏に種を収穫、整理。一年を通じて作業をしながら植物のサイクルを見守っています。野菜と違い食べられない花になぜこれほど惹かれるのか。なんとなく分析してみました。大きく分けてポイントは2点。
①生命としての存在感。②アートとしての影響力。
①の生命としての存在感は、種まきから庭づくりをすると特に強く感じます。吹けば飛ぶ様な小さな種が成長し、次々と花を咲かせ、無数の種をつけて枯れていく。どんな環境下でも精一杯成長し、子孫を残す姿は見ているだけで勇気をもらいます。
②のアートとしての影響力は、個々の美しさはもちろん、重なり合う花の色や形が美しい花壇を見る事は写真や絵画に写し取って何度も見直したいくらい心が満たされます。毎年植物との知恵比べ。思うように育たなかったり、予想以上の景色を作ってくれたり。よさみのイングリッシュガーデンが、まだ知らない植物や景色に出逢う場になったらステキだと思いませんか?
*庭と暮らしvol.4/2013年9月より*

種から育てた一年草が彩る春花壇。こぼれ種も生かしてボリュームたっぷりに作ります

黒と紫、グリーンでまとめた夏花壇。個性的な花も種から育てれば贅沢に使えます