庭仕事講座

「フローラルガーデンの庭仕事」H29年12月15日の内容です。次回は1月19日「株分けとさし木」宿根草とシュラブの増やし方。
■ フローラルガーデンの庭仕事講座/毎月第3金曜日 10:00〜11:30
イギリスのガーデン本を読み解きながら庭目線の園芸基礎知識を学ぶ勉強会。
園芸と庭づくりの基礎を学ぶとともにフローラルガーデンの植物について説明します。
〈講師〉株式会社フィーカ 近藤かおり(フローラルガーデンよさみチーフガーデナー) 
〈定員〉70名 〈参加費〉 無料
*お申込みはフローラルガーデン事務局0566-29-4330またはinfo@garden-yosami.jpまで


黒花ジャーマンアイリスとエキウム ファスツオサム

「植物のパーツ」構造と機能

What is a plant ? 〜 植物って何? 〜
植物はあなたが考えるよりももっと私たちに似ています。もしあなたが過去に戻ることができるなら植物と私たちは共通の祖先だということを知るでしょう。驚くべきことに私たちはバナナと半分は同じ遺伝子を持ち、私たちの血液は植物の葉緑素とほとんど同じです。違いは血液には鉄の分子が入っていて、葉緑素にはマグネシウムが含まれていること。少し大げさに言いましたが、考えてみてください。
by Alan Titchmarsh

1、植物のパーツ

クリサンセマムと梨の木は違って見えます。しかし、構成しているパーツは同じです。すべて花が咲く植物は全く同じ基本的な組織と働きを持っています。根は土から水を吸い上げ、人参のような直根はデンプンとして食糧を貯めています。茎は食糧や水を運ぶパイプです。必要な場所へ必要なものを移動します。茎に生えている毛は風により水分が失われることを防ぐ役割を持っています。葉は大きなソーラーパネルです。光を利用して食糧を作ります。
① 根 (Roots)
2種類の根があります。ひとつはあなたもよく見ることができる、ポットの中や地面に生えている大きい根(branching root)です。それらは地面にしっかりと自身をつなぎ止めるために持っています。もうひとつは顕微鏡でないと見えないくらい小さな根毛(root hair)です。毛根は太い根の周りに生えていて、水と一緒に栄養分を吸い上げます。植物は栄養の固まりを直接食べることはできません。水の中に溶けた栄養を葉から水分を蒸発させるシステムによって引き上げるようにして得ています。

② 茎 (Stems)
固い茎は植物が転ばないようにしたり、葉や花、実をそれらが働くのにちょうど良い位置に留めたりします。長期間生育する植物は表皮が固く木質化します。樹木はより頑丈な骨組みで大きさや重さに強い茎を持ちます。
茎には2つの特別な細胞があります。ひとつは「木質部(xylem)」で水や栄養素を葉や茎に運びます。もうひとつは「師部(phloem)」で、デンプンなど光合成によって作り出されたものを植物体内に運びます。これらは成長に使われる他、根に運ばれ蓄えられます。

③ 葉 (Leaves)
葉は植物の発電所(powerhouse)です。葉の中の葉緑素を使って太陽光と大気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水を化学反応(光合成)させ、デンプンなどを作り出します。デンプンは植物のパーツになったり、根などに蓄えられたりします。光合成により酸素も生み出されます。

④ 花と種 (Flowers and seeds)
花は植物を再生するための方法です。花の中の雌しべから作られる種を含む果実は次世代を生み出します。花びらは受粉のための昆虫を呼び込むサインを出しています。種は光や水、栄養素が得られるより良い条件の場所で生きるため、親から離れてひとり立ちをします。

2、花のタイプ

いくつかの花が咲く植物は昆虫により受粉されます。そのため大きく、カラフルに、香りよく、蜜たっぷりの花になります。
① デイジー型 (Daisy-like flower)
花びら1枚の小さな花が集まって中心から放射状に円形を作り、ひとつの花のようになっているもの。キク科植物など。

② スパイク型 (Spike)  *スパイク=先の尖った犬釘
まっすぐ伸びた茎に柄のない小さな花が等間隔に並び、細長い花序を作っている。ラベンダーなど。

③ レシーム型 (Raceme)  *レシーム=円すいまたは円柱形に小花が並び下から咲いていく花のこと。総状花序。
スパイク型に似ているが、特徴としてはそれぞれの花に短い柄があり、メインの茎から伸びている。バーバスカムなど。

④ パニクル型 (Panicle) *パニクル=円錐花序
レシーム型に似ているが、特徴としてはそれぞれの花の柄が枝のようになり、先端に花をつけて全体のまとまりを作っている。かすみ草など。

⑤ コリン型 (Corymb)  *コリン=散房花序
レシーム型に似ているが花の柄が長く、上部でフラットな形の花の塊になる。ノコギリソウなど。

⑥ アンベル型 (Umbel)  *アンベル=散形花序
アンベル型はたくさんの花の塊が先端に付いた花の柄に放射状につき、とても幾何学的なパターンになる。傘の先端に花がついたような形。ディルなど。

3、植物を発展させる機能

① つる性植物のつる
つる性植物の先端の茎は他の植物やフェンスをつかむのにぴったりの素敵な装置を持っています。彼らの茎はジャンプするカエルのように競争相手の頭を超えて光を独り占めします。そしてトラブルを避けて伸びる道を選ぶことができます。

② トゲ 
つるバラが持つような植物のトゲは後ろへ反り返った形をしています。長く伸びた茎は他の植物を超えて這って進み、強力な鉤爪のようなトゲによって茎を引っ張り下ろすことができなくなります。それは樹木に絡みつくのをサポートし、その場所に茎を留めておくのに役立ちます。しかし、壁のようなフラットな面には役に立ちません。

③ 巻きひげ
巻きひげはつる性植物の茎や葉が変化したものです。スイートピーやブドウはつり革につかまるようにネットやトレリスにつかまります。クレマチスは巻きひげを持っていません。しかし、葉の柄で巻きひげと同じようにつかまることができます。

④ 巻きつく茎
巻きつく茎は多くのつる性植物が利用している方法です。ハニーサックルやフジ、ツルマメなどはらせん状に茎を送って登らせます。彼らは茎を湾曲させることで、まっすぐ伸びるよりも多くの方向に向かって行くことができます。巻きつく場所や効率良く日の光が直接あたる場所を探して成長を助けます。

⑤ 粘着パッドのあるもの
粘着パッドを持ったアメリカヅタやその仲間たちは壁にくっつきます。粘着パッドは長い間しっかりとくっつくため貴重な構造物にダメージを与えることもあります。彼らはつまらないコンクリート壁のような場所や急勾配の土手、隠したい構造物などを素早く素敵なグリーンで覆ってくれます。

⑥ 気根
気根はアイビーやツルアジサイなどが何もない壁や木の幹にくっつくために使います。彼らが硬い何かに触った時、素早く短い密生した根を茎から成長させます。気根は隙間に侵入し、厚みを増してその場所へ彼らを固定します。表面が古いブロック壁の場合、ひび割れが広がることもあります。

⑦ 花と受粉
植物が成熟期になった時、彼らは花をつけます。しかしいくつかの植物は花を咲かせるまでに何年もかかることがあります。花は彼らをただ装飾しているだけではありません。それは彼らの生命活動の最後のゴールです。種を作ることは’種(しゅ)’が生き残ることを確実にすることです。

 〈参考文献〉
The Complete How to be a Gardener / Alan Titchmarsh


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