庭仕事講座

「フローラルガーデンの庭仕事」H29年6月16日の内容です。次回は7月21日「虫と共存する庭づくり」虫や病気との付き合い方。
■ フローラルガーデンの庭仕事講座/毎月第3金曜日 10:00〜11:30
イギリスのガーデン本を読み解きながら庭目線の園芸基礎知識を学ぶ勉強会。
園芸と庭づくりの基礎を学ぶとともにフローラルガーデンの植物について説明します。
〈講師〉 株式会社フィーカ 近藤かおり(フローラルガーデンよさみチーフガーデナー) 
〈定員〉70名 〈参加費〉 無料
*お申込みはフローラルガーデン事務局0566-29-4330またはinfo@garden-yosami.jpまで


記念館北ボーダーガーデンのエキナセア シャイアンスピリット

「オーガニック栽培」有機質と栄養について

Why soil ?  〜 なぜ土かって? 〜
私にとって土は大好きなもの。庭を簡単にふかふかにし、真っ黒で甘い香りの土にする方法を見つけたの。土は不思議。庭づくりをアートにする。持続可能な方法で土を作ることは健康な庭づくりに必要なこと。オーガニック材料は土を豊かにする。資源を保持するスポンジのような秘密の材料。私が見つけた方法で土づくりを再発見して!
by Elizabeth Murphy

1、オーガニック栽培

ガーデニングの中ではオーガニックというと2つの意味があります。ひとつはオーガニック農法が保障されているということ。それは農場やガーデンがオーガニック証明団体に認可された肥料、土壌改良材、自然に由来する殺虫剤のみを使っているということです。
もうひとつはオーガニック材料を使って素晴らしい土づくりをして植物を育てていること。オーガニック材料は土を豊かな土壌に変え、ガーデナーが切望する黄金の真っ黒な土にしてくれます。私たちはこの宝物をオーガニック材料を加えることで手に入れることができます。

【オーガニックの2つの意味】

① 保障されたオーガニック農法のこと・・・化学合成の肥料や殺虫剤、除草剤を使用しない栽培
② オーガニック材料を使って庭づくりをすること・・・有機質をたっぷり含む土で育てる栽培
            
                   *オーガニック=生物由来のもの、有機質、有機体

2、オーガニック材料の役割

オーガニック栽培は土中の微生物や自然の力を借りながら植物自身が体力をつけ成長する、昔から行われている栽培方法です。人工的な栽培方法は常に人間が管理し続ける必要がありますが、
オーガニック栽培は植物自身が必要な時に必要なだけの水分や栄養分を土壌から補います。植物が自立して健康に育つことが出来るよう環境を整えることが、オーガニック栽培の中で最も重要な仕事になります。
有機質は土の中で重要な役割を果たします。砂地では粒を結びつけて穴を埋め、またスポンジのように水分を蓄えることで水を保つのを助けます。粘土では小さな粒を結びつけて大きな粒にし、水はけの経路を作ります。有機質はミミズを増やし、ミミズは水はけのトンネルを作ってくれます。有機質のかたまりは土の構造を改良したり、バクテリアが働いて栄養素を土中に放出したりするのに役に立ちます。しかし、有機質は土中に栄養素を含ませるには良い材料ですが、それ自体が栄養豊富な肥料という訳ではありません。栄養素が足りない植物には肥料を使うことが必要です。

【オーガニック栽培の特徴】

① 土地をやわらかくする/有機質を含む土は植物の根が育つスペースを作り、再び掘り返す手間を減らします。
② 湿り気と水分を保つ/スポンジのように水分を含むことができます。
③ 空気の保持と排水路を作る/水やりをすることで新しい空気が入り、土が呼吸します。
④ 微生物が活発に活動する/微生物に住み良い環境と食べ物を与え健康で幸せな集団を作ります。
⑤ 栄養素保持と再生/植物の食べ物を蓄えた家になります。

3、植物の栄養素

植物は光合成を通じて空気と水から取り入れた、酸素、炭素、水素で構成されています。植物が健康に成長するためには他に約30種類の必須栄養素を土から取り入れることが必要です。
化学合成された液肥などは早く栄養補給するのには便利ですが、水に溶けやすいため流れ去るのも早く効果は限定的です。土の中の有機質由来の栄養はゆっくり永く効きます。
雨の多い地域では空気中に含まれる窒素が雨と一緒に土の中に補給されやすくなります。マメ科の植物の根は窒素をためやすい性質があり、土にすき込む緑肥として利用されます。

【主な栄養素】
① 窒素 nitrogen 1.5%〔葉を育てるのを助ける〕
〈不足すると〉
・成長が遅くなる
・上部の葉がうすい緑色に下部の葉が黄色になる
〈自然の存在場所〉
・雨の中
・マメ科の植物の根粒
・堆肥
・微生物のいる有機質土壌

② リン phosphorus 0.2%〔根の成長を促進する〕
〈不足すると〉
・葉の先端が紫になる
・赤と紫などの暗い葉は秋に早く葉を落とす
〈自然の存在場所〉
・鉱物や土の中
・動物の糞や骨

③ カリウム potassium 1.0%〔実や花の生産を助ける〕
〈不足すると〉
・地面に近い古い葉の先端や端が黄色くなり、茶色くなったり枯死したりする
〈自然の存在場所〉
・鉱物や土の中
・果実
・落ち葉

【微量要素】
① マグネシウム 0.2%
〈自然の存在場所〉
・白雲石

② 硫黄 0.2%
〈自然の存在場所〉
・火口付近の鉱物

③ カルシウム 0.5%
〈自然の存在場所〉
石灰岩、卵殻、貝殻、硬水、骨粉、硬化した海藻、過リン酸塩

【その他微量要素】
鉄0.01%、塩素0.01%、
ホウ素0.002%、マンガン0.005%、
銅0.0006%、モリブデン0.00001%
〈自然の存在場所〉
・大きな有機質のかたまり、海藻生産物等

*%の数値は植物を乾燥した時に植物に含まれている栄養素の割合
*イギリスではリンは根の根の成長、カリウムは花や実の生産を助ける栄養素としています

 〈参考文献〉
BUILDING SOIL / ELIZABETH MURPHY
The Complete How to be a Gardener / Alan Titchmarsh


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