庭仕事講座

「フローラルガーデンの庭仕事」H29年4月21日の内容です。次回は6月16日「オーガニック栽培」有機質と栄養について。
■ フローラルガーデンの庭仕事講座/毎月第3金曜日 10:00〜11:30
イギリスのガーデン本を読み解きながら庭目線の園芸基礎知識を学ぶ勉強会。
園芸と庭づくりの基礎を学ぶとともにフローラルガーデンの植物について説明します。
〈講師〉 株式会社フィーカ 近藤かおり(フローラルガーデンよさみチーフガーデナー) 
〈定員〉70名 〈参加費〉 無料
*お申込みはフローラルガーデン事務局0566-29-4330またはinfo@garden-yosami.jpまで


シビックガーデンのブラックベリー

「土とコンポスト」根が育つ環境づくり

What is soil ? 〜 土って? 〜
植物の視点で見ると土は彼らの家です。そこには彼らの根が必要とする様々なものが用意されています。栄養、水、そして空気等です。土は彼ら自身がまっすぐ立つために根を固定する場所でもあります。また、根が乾いたり、直射日光が当たったりするのをふせぎ、根を守ります。
by Alan Titchmarsh

1、 土を構成するもの

①ミネラル・・・鉱物由来のもの(砂、石、砂利等)
②オーガニック・・・生物由来のもの(葉や枝の堆積物、虫や動物のフン、虫や動物の死骸等)

【ミミズの視点】

ミミズの視点で見ると地面の中は異なる層の重なりでできていることが見えてきます。表面には植物が暮らし、その層には植物の堆積物など生物由来の有機物があります。これは腐葉土として知られていて、土を改良するのに不可欠な材料です。地球上で最も豊かな層で、まさにトップソイルです。この層はほとんどの植物の根を育てます。
その下の層は多分、粘土層か砂利層か砂地です。それは通常栄養不足で、リッチなトップソイルのように根を育てるのに適していません。下の層の下は割れた岩や、岩の塊が現れます。これらの層が現れる深さは庭によって異なりますが、トップソイルに近い深さであればあるほど植物が育ちやすい層になります。

2、土の役割

① 根が必要とする水、空気、栄養素を蓄える場所
② 根の成長を左右する生活環境

【土の中の栄養】

土を使わなくても植物を育てる方法はあります。化学製品を利用する生産者や水耕栽培やハイドロカルチャーなどです。しかし、土を使わずに育てることは、その植物が必要とする栄養素を知り、供給し続ける必要があります。
土を使って育てることはもっと簡単です。なぜなら、植物自身が土の中から必要な栄養素を探して取り入れ、必要のないものは取り入れないからです。
健康な土には植物自身が必要としている食べ物がたっぷり含まれています。土の中では自然界に存在する微生物が働き続け、大気に含まれる窒素以外の栄養素を作り出したり、植物の細胞を作ることを助ける特別な菌が根の周りに共存したりしています。

【土の中の空気と水】

植物の根には呼吸をするための酸素が必要です。彼らは土の粒子の間の小さな空間からそれを得ています。土は自然に小さな穴を持ち、それを可能にしています。
砂地は大きな粒子で構成されていて、それに伴ってその間には大きな空間が生まれます。砂地が早く乾くのは水が走り抜ける空間がたくさんあるからです。粘土質やシルト質(沈泥)の土はとても粒子が細かく、空気の入る隙間が小さいことに加え、水が走り抜けることが非常に困難で水が溜まりやすくなっています。そこで有機質材料が重要になります。有機質はスポンジのようで、どちらのタイプの土も改善することができます。砂地の隙間を埋め、水分を保つのを助けます。粘土質の土では細かい粒子をつなぎ、ひとつの塊にしながら、水はけの隙間を作ります。

3、土壌改良

あなたが運良く自然な良い土地を手に入れない限り、その土地を改善する必要があるでしょう。
土壌改良には2つの方法があります。ひとつは穴を掘り、バークなどの有機質、堆肥やガーデンコポストを中に混ぜ込むこと。もうひとつは肥料を入れること。人々はしばしばこのふたつを混同し、そのどちらかのみで改良できると思ってしまいがちです。しかし、土壌改良にはどちらも必要で、それらは土の中で異なった働きをします。

4、コンポスト(堆肥)とは

① ガーデンコンポスト・・・雑草や落ち葉、抜いた花壇苗などで作る堆肥
② 生ゴミコンポスト・・・生ゴミを含む家庭から出る有機質からつくる堆肥


新しく花壇を作る場所にはたくさんの有機質を入れ、固い花壇にはマルチングを冬に施します。材料は完熟腐葉土やホームメイドコンポストを使います。 ほとんどの人にとって一番安くて便利な有機材料はガーデンコンポストを作ることです。あなた自身が作ればコストはかかりません。ガーデンコンポストは他の有機質材料、バークや腐葉土より栄養素が多く含まれ、良質な土壌改良材になります。

5、コンポストを作るには

① ガーデンコンポスト作り
網や木材で枠を作り、材料を中に詰め込みます。樹木の下など、雨が当たり、適度な湿り気を保てる場所が最適です。バクテリアが活発に働く春から秋に分解が進み、半年後には利用可能。冬は分解が遅くなります。

② 生ゴミコンポスト作り
フタのある入れ物か、コンポスターなどを利用。密閉すればハエなどの飛び回る虫がわきません。 コンポスターのように地面に直接かぶせるタイプだと、地面からミミズやバクテリアが入って分解を早く進めてくれます。生ゴミは少量の土または有機質があれば分解できますが、入れ過ぎると土の水分が多くなり、酸欠になりやすいので、入れ過ぎた場合はウッドチップや落ち葉など、生ゴミ以外の有機質を足して水分調節します。

【コンポスト作りに必要なもの・こと】
① ちょうど良いサイズの入れ物
② 水分(バクテリアが活動しやすい)
③ 切り返し(空気を入れる)
④ 材料の表面積を小さくすること(カットする)
⑤ グリーンの材料(雑草やコーヒーカスなど水分量の多いもの)
⑥ ブラウンの材料(紙、木屑、落ち葉など水分量が少ないもの)

【コンポスト作りに入れない方が良いもの】
① プラスチック、メタル、オイル、ガラス等の 人工物(微生物が分解できずに土中に残る)
② 石炭やバーベキューの灰など(大気汚染物質を含み、ミミズや微生物が住みにくい)
③ 調理済みの食べ物(においで虫や動物を寄せてしまうため)
④ 犬猫のフン(大腸菌などの菌が分解されずに土に残り、野菜を汚染する可能性があるため)

 〈参考文献〉
The Complete How to be a Gardener / Alan Titchmarsh
Guide to Composting, Wildlife Gardening & Sustainable Living / Irish Peatland Conservation Council


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